やよちくびが進まなかったのは、半分くらいこいつらのせい。
キャラソン聞いたせいで、アニメイトに買いに走りに言ったり
妄想が始まったりして・・・。
まあ、書き始めると長くなるのでこんな妄想してたよ程度で。
前に書いたかがこな同棲設定は引き継いでるとして


親父視点、ゆたか卒業でとうとう家に一人。天井に向かって寝そべって
「かなた・・・こなた・・・ゆたか・・・
と名前をつぶやいて、果てはこなたの友人関係の名前までつぶやきはじめて
最後にもう一度かなた・・・とつぶやく。広い家に一人は寂しいと思うが口には出さず
あの日の夢の体験が支えてくれると思い出す。

かなた視点、ある日(あの日)寂しくなったかなたさんはおもむろに家に遊びに行くが
そこで、一人写真を抱えて泣いているそうくんを見てしまう。
「かなた・・・俺、親父としてがんばったよな・・・?
 いつかこの広い家に一人になってしまうのも・・・仕方ないんだよな・・・」
家のどこを探してもこなたがみつからない。家を出てしまったのだろうか。
そこでふとかなたは思ってしまう。このままゆたかちゃんが卒業したら・・・と。
触れることも話しかけることもできない私にはどうしようもないことなんじゃないかと。
どんな条件でもいい、もう一度生まれ変わってそうくんにめぐり合わせて欲しいとそう願う。
神様の悪戯なのか、ほんの一瞬だけ手が触れられたような気がして、なんだかしばらく
あえないような予感がして、たった一言、つぶやく「まっててね、そうくん。」

作者視点、かなたは、ゆい姉さん娘のはるかとして生まれ変わる。まったくしゃべらない子。
記憶もぼんやりと・・・としかなく、誰かに会わないとというおぼろげなのしかない。5歳の時に
家族旅行で某ランドへお出かけ。の予定が旦那さんがいつもどおり急な予定で無理になる。
二人だけってのも寂しいのでおじさん、そうじろうを現地集合で呼んでみる。
待ち合わせの場所にそうじろうが着くとそこで初めて出会う二人。
その長さに、髪型になるまで髪を切らせようとしなかったため、どことなくかなたの面影を残している
はるかを見てびっくりするそうじろう。だがそれだけでなく、どことなくあふれてくる懐かしさと直感。
かなただったころの記憶が溢れ出してきて、一瞬自我を失いそうになるが、一番最後の記憶
「まっててね、そうくん。」自分の言った一言で今私は此処にいると思い出し、
生まれて初めて「はるか」としての声をだす。「・・・そうくん」
「・・・かな・・た?」
ゆい姉さんの手を振り解き、かけよるはるか。「っっっ!そうくんっ!」
そしてかなただった今のはるかとしての人生が始まり、彼女の世界に色が戻る。
大丈夫、間に合った。待っててくれた。


こんな感じで小説の下書きみたいな感じでさくっとストーリを作っていくのが俺のやり方。
こっから肉付けですよ。
この先の展開は、元あったらしい人格の融合の問題とか、年の差の問題とかで色々。
こなたと会うための問題もあるし。
人格の融合が終わったら次は5歳としての子供としてあるべき行動、元妻、現彼女?
としていつも一緒に居たいという気持ちの問題があって、
そうじろうとはるか父との仲の悪さ(そりゃ娘が即効嫁に行く期満々なんだしね・・)
とか、様々な問題を乗り越えていくって感じ。で、今小学生になって、一緒に住めるとこまで
脳内で進んでます。この二人楽しいのよね。幼馴染だから喧嘩もちゃんとしてくれるし。
特に年の差問題で二人とも感性豊かだから、察しちゃって喧嘩になりがちりになるんだけど
まあそりゃ元夫婦ですからね。仲直りもあっさりだったり、深い問題になったりとかで。
そうじろうが物書きってのがストーリーを作る上で非常にやり易いのですよ。
考え方が無意識にそうなってしまってしまうから、制御しやすいというかなんというか。

オチもちゃんと出来てるんだけどなぁ。神様の優しい罰みたいな感じで。
1本の小説にするだけの構成力も気力も今の俺にはなさげ。
らきすた小説大賞とかあったら真剣にやっちゃうかもだけどね。どっかのひぐらしみたいに。

親父の写真抱えてないてるとこで、感情移入しすぎて仕事中に泣いちゃったよ・・・
自分の妄想でなくとか、馬鹿かと。

あ、語ってはないけど、このかなたさんというか「はるか」さん、病気とかないんで
端々にそうくんエロイことやりたい放題なのですよ。やっぱり俺にはエロがないとね(はあと
そうくん拝み倒す→かなたさん断りきれず色んなプレイ。エロゲ脳でやりたい放題ですよ。
上の絵はそんな感じです。シチュはお任せしますが、左下の物体はいったい・・・。



こんバンブー。136cmです。性懲りもなくコジ×キリ。
9話の後、俺の脳内ではこんな感じで裏話があるに違いないと。


見栄切ったのはいいけど、本当は不安。
そう思いながら、一人道場でぼーっとしている。
そんな予感がして、ついつい練習後に道場へと戻ってきてしまったキリノ。
しかし、そこには・・・
「せんせーが竹刀振ってるなんて、めずらしいねー。」
「うっせーっ、ほっとけ」
胴衣も着ずにカッターシャツ一枚で汗を飛ばしながら、一心不乱に素振りをしている
コジローの姿があった。
気苦労だったかな・・・と、そのまま帰ってしまうのも勿体無いので
端の方へ行って少し見学でもしようと思い、そちらへ向かっていくと
「・・・せんせー、まだ食べる気なんですか?」
カップメンの準備がしてあった。ポットの温度は98度。沸騰中。
蓋はすでに開いており、やっぱり増えるわかめが入っていた。
「就直室においてあったのをぱくってきた」
そういうことを聞いてるわけでもなければ、何教師が平然とぱくってきてるんですか。
っとか思いながら、給湯器に手が届くすぐそばでキリノは正座をする。
しばし無言。シーンとした冷たい空間に、竹刀が風を裂く音と、
コジローが時折発する気合の掛け声だけが鳴り響く。
キリノは目を閉じてその音を聞く。
達人・・というわけでもないので、音を聞いただけで力量やら心情やら、
そういったことがわかるわけではないのだが・・・。
私はこの人の、迷いがない時の音を知っている
と、今コジローは迷いやら不安を断ち切っているのだ。それだけはなんとなくわかった。
ぶんっぶんっっ とリズム良く鳴らされる音は、なんだか心地よくキリノは気づけば・・・
・・・
・・・・・・
「・・・ぉーい、キリノ?」
「・・・へ・・・って、あ、うわぁ!」
気がつけばコジローはキリノの目の前に座っていた。
「なんだぁ、部活の後で疲れてるのか?」
シャツがぺっとり張り付いて、汗が顔のラインにそって滴り落ちて・・・
キリノは思わず見とれてしまう。
黙ってればカッコいいのに。あくまで体育会系のかっこよさだけどさ。
「あ、うん、ごめんね。ついうとうとーってしちゃってた」
そっか、といいながらコジローはカップメンに湯を注ぐ。
あ・・・っと気づいた時には時すでに遅し。せめて疲れてるであろうコジローの代わりに
お湯くらいは注いであげようかと、せっかく給湯器の近くに座ったのに・・・。
みょーんとした少し切なそうな表情でカップメンを見つめていると
「お前も食うか?」
「いあそうじゃないんだけどねー・・・」
あははーと空笑い。
コジローは道場の足元の壁についてある通風孔のそばへ、カップメンを置きキリノの正面に
座り、胡坐をかいた。
「で、何しにきたんだ?」
「いやー、大見得切ったのはいいけど凹んでまた空気化してるんじゃないかなって思ってさー。
 あたしの気苦労だったみたいだけどね、あはは。」
「いあ、お前の来るほんの数分前は本当にそんな感じだったんだけどな。」
「え?」
「此処最近のお前たちに影響されたのかな。あんまり凹んでてもしょうがないなって。
 とりあえず竹刀でもふって発散させるかなーなんてなっ。
 ・・・まあそういうとこはタマの影響が一番でかいのかもな。」
そこで少し胸がチクリ。自分自身の気持ちに敏感なキリノはその意味にすぐ気がついた。
ああ・・・タマちゃんに嫉妬なんてしても仕方ないのに。
あたしはこの人を甘やかしてただけなのかなと、キリノはふと思ってしまう。
ううん、でもきっとそういうことでもない。それに・・・マイナス思考はらしくないと自分に一喝する。
「それで、発散はできました?」
キリノはコジローの目を正面に据えて、聞く。
すると見る見るうちに、キリッとしていた顔立ちが、それに付属してる体が
へにゃへにゃと崩れはじめた。
「もうだめだぁぁぁぁ・・・」
あああ・・・やっぱり。でも先生には悪いけど、こうであってくれたほうが安心しちゃう・・・
なんてのはあたしの我侭かなぁ・・・となればやっぱり、あたしにできることは一つ。
っとキリノは正座していた足を崩し、太ももの上をポンポンっと叩いておいでおいでしてやる。
「・・・くすっ。せーんせっ。」
「キリノオオォォォ・・・」
崩れていたコジローは、虫が餌を見つけたようにガサガサっと、キリノの膝の上をのぼってくる。
そして膝枕の形になり、その少女の温もりを数十秒ほど堪能する。
少し癒されたことを自分自身の内で確認した後、軽くため息をつきながら
「すまねぇな。今度こそは無理かもしんねぇ。」
顔をキリノとは逆向きに向けたまま言う。
・・・だよねぇ。全国大会だもんねぇ。でも・・・
「大丈夫ですよ!今のあたしたちはノリに乗っちゃってるし、なにより・・・」
先ほど、しても仕方のない嫉妬をしてしまった相手。剣道部の切り札、
みんなを勇気付けてくれる張本人。
「タマちゃんが居てますから!」
そう強く言う。そうだな、と、コジローは顔をキリノの方に向けると・・・
一番見たかったであろう、輝きに満ちた目、全開の笑顔。それが眼前に広がっていた。
「・・・ぁ、ちょっと煩かった?」
「いや、まあそうだな。俺たちにはタマが居る。そして皆にはお前も居るんだ。」
キリノ、お前が皆のお姉さんで居てくれるから、皆が安心して試合に出れるんだ。
少し気を使いすぎてから回りしちゃったり、天然の割りには頭がよく回転したり、
人が気づきにくいことに気づいたり、そんなお前が皆は・・・俺は・・・。
「あ、あたしなんて、もう皆に教えれることはないし、精々先輩面して、
 皆のテンションをあげていくことぐらいしか・・・」
「そんなことはない。お前が居ないとうちの部はグダグダだぜ?
 みんな性格に癖が強いからな。そんな皆をまとめられるのはキリノだけだと思うぞ。
 それに・・・」
顔を太ももの方へと圧力をかけて、ぐりぐりとする。
「ちょ・・ちょっと、せんせ。」
「俺がこうやって甘えられるのは・・・お前だけなんだよ・・・キリノォ」
もう・・・しょうがないなぁ。
汗で湿気ってしまっている髪を、そっと撫でてやる。
子供のようにあやされているような感じもするが、コジローはそれが嫌ではなかった。
手のひらから伝わってくる、優しさがとても心地よかったのだ。
それでも、少し恥ずかしいことには変わりなく、いつものようについつい
「ほんと、汗の臭いが好きなんだな」
「あたしにとって汗の匂いは青春の匂いですからねー。」
悪態をついてみたつもりなのだが、軽く交わされてしまう。
なんのこれしき。
「じゃあこのままでも大丈夫だな・・・」
「え、ちょ・・・」
撫でられていた手をぎゅっとつかみ、体を起こしたコジローはそう呟く。
顔と顔が近い。
吐く息も、鼓動も体温も動揺も、全部伝わってしまいそうな至近距離。
キリノの優しさに触れるたびに、コジローはそういう気持ちになってしまう。
湧き出る激しいほどの欲情・・・性欲。
「先生・・・あ、ンっ」
唇を唇で塞ぐ。リップクリームの甘い匂いと独特の感触が伝わってくると、コジローは
掴んでいた手を離して腰へと回すと、その勢いでキスを深くした。
何度目のキスだろう。コジローの舌がキリノの舌を絡めとろうとすると、
それを受け入れるように、そっとキリノの方から少しだけ手前に出してくる。
互いの唾液が混ざり合うと、鼻息がかからないようにと、息を潜めているキリノの
呼吸が苦しくなるまで、自分ではない、別の生物のいとおしい感触を味わった。
「ん・・・」
苦しそうな声を耳にすると、すぐにコジローは顔を離し、目を閉じてしまっていた
キリノの瞳が開くのを待った。
悪いな、キリノ。ここから先も俺は止まりそうに無い・・。
すぐさま瞳が開く。その中には我慢できずにキリノを求める自分の顔が映っていた。
「えっと・・・ラーメン伸びますよ?」
「ラーメンより、お前が食べたくなったんだ。」
意識が一瞬ラーメンの方へ行き、良い匂いを感じる。が、とっくの昔に3分なんてものは
経っており、きっとノビノビ何だろうなぁ。だったらあたしの方がおいしいのかな。
なんて馬鹿な考えをついついしてしまう。
「にゃはは。何だか色気の無い台詞だね・・・。」
コジローは腰に回した手にしっかりと力をこめ、キリノが痛くないようにと
ゆっくりと体を倒していく。
こんなところを見られた方が、一発で学校に居られなくなるような気がするんだけどなぁ。
そう思いながらも、自分の腰に伝わる力を感じると、まあなる様になるよねー。という
気持ちとなって、子供のように我侭な目の前の男の子の好きにさせてあげよう・・・
そんな気持ちも湧いてくる。それが何だかおこがましく、同情なんかじゃないと
自分に言い聞かすためにフォローしてやる。
でもね、コジロー先生だからこんな気持ちになるんだよ。他の人なんかじゃあここまでのこと
・・・してあげられないよ。


多分これもティーンズラブなテンプレくさい。けど俺はこういうのが大好きなのさぁぁ。
突っ込みはいつでも大歓迎だぜっ!


 エロは0です。皆無です。↑の画像はそれもなんだかなぁと思ったので
さくっと描いたものです。部活です。そんな馬鹿な。
 タイトルはパクリ。そんで羽入×圭一です。さらにネタバレ大量です。ご注意を。



 あの日、最後のかけらを紡いで薄れ行く力を感じた日から・・・僕ははそれほど
大掛かりなことは出来なくなってしまった。
 ずっと実体化していたせいか、思うように姿を消せない。
 それならばと、いっそ人間らしく暮らしてみよう。
 そう思った日から、僕は自然にその力を使うことをやめていた。
 
 傷がつくと痛い。
 怖くなっても逃げ場がない。
 嬉しくなると誰かに笑顔を見せる。自分の感情に我侭に行動してみる。
 素直になれず嘘をつく。

 何千年とかけて、人らしい行動をずっと見てきた、私が思う人間らしいこと。きっと
人ではない私がずっとあこがれていたこと。
 
 でも、「僕」が・・・一番したかったことは・・・もう一度・・・。



「いやぁー、圭一君。今日のはうらやましいねぇー」
 冷かす村人の声。
「あぅあぅ。」
 と、照れくさそうに俯く女の子。
「なっはっはー!今日の俺は勝者ですよ!ご主人様ですよ!」
 右手でガッツポーズの男の子。
 ずっと田んぼが続く、田舎道。そこに並ぶ二人の姿。
 ふわっとした髪の毛。少しこじんまりした体系と姿勢。でもその子は大胆にも
そのそばに居る男の子と・・・腕を組んでいた。その行為は少し身長差があるせいか、少し肩が
痛そうではあるが、嫌という表情は見せず、少し照れくさそうにしてギュッとしていた。
 そしてそれはある意味の、雛身沢名物。



 分校である小さな林業所の空き地と事務所を借りて、小学生から高校生まで
ひとつの教室とクラスで行われている学校。そこの生徒達が部活の罰ゲームと称して
毎度毎度行われている、恥ずかしい行事。
 今回の罰ゲームは一位の人が最下位の人にコスプレをさせて、イチャイチャしながら
帰ること。おそらくいろんな人の思惑があってこの罰ゲームになったのだろうが、その理由は
今回は省くとして、予想外にも一位は圭一。どうしようもないくらいのトップだったので
今度は何故か最下位争い。どう観てもわざとにしか見えないミスの連発の嵐。その中の敗者を・・・
いや、ある意味の勝者は、これは以外にも羽生だった。
「負けちゃいましたなのです。あう。」
 てへっと、如何にもわざと負けましたよー的な態度をしめす。
 羽生の切り札。それは自分が圭一狙いだと、誰も気づいていないこと。そして・・・
その態度を露にした、今この瞬間。レナの目が・・・怖い。
 ・・・こ、これは雛身沢症候群の発症なのです。大変なのです。
と、一昔前なら思ったところなのだが、これは単純に嫉妬の目だと、羽生はそう思うことにした。
魅音の方からも痛いほどの視線を感じる。
 しかし、今日の羽生は、あぅあぅといつもの用に困る素振りを見せず、凛とした・・・はっきりと
した態度で、僕はまけませんですよ!というオーラを放つ。
「羽入ちゃん・・・。後でおじさんたちとお話しようか。」
「今日は遠慮しておきますです。先に帰った梨花のことも心配なので、早く
 罰ゲームを実行して、とっととおうちに帰るのです。」
 今この二人に捕まれば、巧みな話術による先導術によって、心の中に誓約を作らされそうな
予感がして、とっさに嘘をつく。とはいっても、梨花が心配・・・ということが嘘なのだが。
赤坂の仕事が一段落着いて、また雛身沢に遊びにきている。あの徹甲弾の赤坂がついて
いるのに、何の心配あるのだろうか。まあ羽生の梨花の保護者代わりとしての・・別の意味で
心配事はあると言えばあるのだが、それを邪魔しようと思うほど、縁結びの神様は
野暮ではない。
「いや、でも赤坂さんと居るんでしょ?そんなに心配することかな?かな?」
 あぅー知っていたのですね。
と、これは困ったものだとあぅあぅ状態になり掛けるが
「俺も早く羽入ちゃんとイチャイチャして帰りたいぜ!ひっさしぶりの勝者だからなっ。
 コスプレは当然ミニスカメイド服っ!これだこれなんだぁぁぁ。それは男のロマン。
 ハイニーとスカートの裾の絶対領域、歩くたびに見えそうで見えないギリギリのライン。
 そして・・・
 ぐはぁっ!」
 魅音のこぶしが飛ぶ。
「はぁ・・・しょうがない、私は先に帰るけど、変なことしちゃ駄目だよー。圭ちゃん。」
 軽く脳震盪でも起こしているだろうか。椅子から転げ落ちた圭一の返事はない。
 ほんと、こういうことにはまったく空気の読めない男である。
「圭一君、おいたしちゃ・・・メッ、だよ。・・・沙都子ちゃん、おうちまで送るよ。
 一緒にかえろ。」
 普段なら一人で帰れますわよ。とか行ってるところなのだが、今はにーにーの、悟のことで
頭がいっぱいの彼女にはこの空気は重たすぎて、さっさと退散したいといったところなのだろうか
「え、ええ。ありがとうございますですわ。」
 憎まれ口一つ吐くことなく、さっとレナの手を引いて教室の外へ出て行ってしまった。
 教室に取り残される二人。
「えっと・・・」
 圭一が目線を羽入に送る。だがそれだけでは伝わるはずもなく、じっと次の言葉を待つ。
「俺、なんか言った?」
「あうぅぅ・・。」
 どれだけ鈍感なのですか。あうあうっ。
 助けてもらう形にはなったことは嬉しい・・・羽入なのだが。嫉妬心を煽るような事を言って
どうするのですか。と、こういうことの鈍感差は病気じゃないのかと再認識してしまう。
 そんな圭一を軽く小突いてやると、背中をトンッとおして
「と、とりあえず着替えるので圭一は出て行くのです。」



 着替えながら一人、羽入は昨日の自分の事を思い出す。
 どうして、圭一なのか。
 100年一緒にいた梨花。羽入のことが見えた人。一方通行であるとはいえ、味覚を共有
している人。
 生まれた時からずっと一緒に、友達であるように、母であるように、その性格で隠すようにした
知識と経験で、梨花の支えになって過ごしてきた。そんな羽入より梨花が頼りにして
この繰り返しの歴史の分岐点となり、巻き込まれたすべての人に多大な影響を与え続けた彼。
短所が霞む位の最強の長所、英雄気質の持ち主。彼女たちしかしらない100年あまりの繰り返しの
戦争の切り札。梨花の方も多分、赤坂があんな白馬の王子様もびっくりな助け方をしてなかったら
圭一の方に転がっていたのかもしれない。
 自分が、もう一度恋をしよう。そう思った時に、真っ先に出てきてしまったのが何故か圭一の顔。
でもそれはレナや魅音たちに悪い気もするし、単に雛身沢村に、若い男の子が彼しか居ないだけ
そのせいだ。そう思い、梨花に内緒で一度町に降りてみた。
 しかし待っていた現実は・・・
 視線。みんな羽生の頭の方を見る。
 
 ちらちらちらちらと。
 
 横切る人たちの声やざわめきが全て自分に向けられているような。そんな錯覚に陥ってしまう。
 しかも・・・・
(あぅあぅ。町に降りてきてその後どうするか、考えてなかったのです。)
 人と同じように生きようと逸る気持ちを抑えきれずに、まず行動としてしまったのが間違い
だったのだろう。
 あわてて手段を考えてみるが・・・声をかけられるのを待つ。こちらから声をかける。
どちらも余りパッとしない。
 一目惚れ・・・?も、難しい。
 人と人を結ぶ縁結びの神様としての行動なら、何千年と人を見てきた者として思いつくのだが、
自分の頭にこの角がついてる限り、その全ての行動が無駄に見えてくる。
 ざわつきが大きくなってきたような気がする。居た堪れなくなって姿を消そうと
してしまうが、・・出来ない。人としての体の完成度を高めるあまり、姿を消すことの
方が難しくなっていたことを思い出す。
 あぅあぅあぅあぅ・・・。思わず角に手を伸ばし隠そうとしてしまう。そういった仕草は気にしている
者の目から見れば余計に目立つもので、なおかつ、大きすぎるその角は小さな手では隠れる
ことは無く、より数多くの視線を感じることとなってしまう。
 逃げ場もなく、どうすることも出来ず。そんな時、思わず頼りにしてしまうのが
(圭一、助けてなのです。)
 疑心にとらわれ、全ての声が仕草が自分に向けられてる悪口に思えてきて、そんなとき
そんな人を必ず助けてくれる、くれていた、そんな彼の名前をとっさに呼んでしまう。でも、ここは
雛身沢村ではないし、症候群も治まっていて、何より平行世界のかけらの記憶が一切無い
58年6月以降のこの世界で、それがありえるのか。
 それこそ奇跡だ。なんて思ったとき
 
 ・・・嘘みたいなのです。

「よお!羽入じゃないか!」

 どうしてここに居てるのですか?

「そのアクセサリー!今日もつけてるんだ。」

 ・・・圭一っっ

 親しそうにして近づいていき、わざとアクセサリーという部分を強調して大声で挨拶をする。
 実際に気にして立ち止まっていた数人の人たちは、その様子に、なんだ・・・そうなのか。
という顔をして、時間がもったいなかったと言わんばかりの速度で歩き出す。
 長い長いスローモーションがとけ、視界にはリアルタイムでこちらへと駆け寄ってくる
圭一の姿、それだけが、羽入の瞳に映る。
 そして圭一は羽入の耳元でそっと、周りには聞こえないようにして
「ごめんな。羽入が困ってるようにしか見えなくて、つい、アクセサリーだなんて言っちまって。」

 あぅ・・だめなのですよ。今そんな優しくされたら・・・

「あぅあぅ。気にしてないのです。へっちゃらなのですよ・・・」
 と強がっては見るものの、頼れる人がそばに来てしまったせいで、緊張と不安の糸が
途切れてしまい、今にも泣き出しそうになっている羽入。圭一はそんな彼女の手を引いて、
建物の影へと、その仕草、泣き顔が目立つことの無い場所へ連れて行ってやる。

 助けてと願えば本当に来てくれて、今その人の手と僕の手が繋がっていて・・・。
 その手のひらから伝わる温度が心地よくて・・・

「大丈夫か?羽入ちゃん。」
 そう、やさしく圭一が声をかけると、羽入は自分の角をぎゅっと握りながら、瞳を滲ませる。
「うぅぅ・・・あぅ・・・」

 こんな角・・・こんな角のせいで・・・っっっ!

 自分が招いた結果とはいえ、それが余計に悔しさを引き立たせる。
「羽入・・・ちゃん」
 目の前で、自分のコンプレックスに嘆き、どうしようもなくて震えている「女の子」がいる。
そう、圭一にとっては羽入は神様なんかではなく、一人の女の子なのだ。角が生えていて、
梨花のように時々年齢不相応のオーラを出して、自称オヤシロ様だとしても。これほど
傷つきやすくて、抜けてるようで時々しっかりして、女の子らしくて・・・。
 --こんな時・・・男がしてやれることは・・・--
 ドラマや、レナの持っている漫画で知識だけはあったのだが・・・
ガラじゃなよなぁ。と頭を軽く掻きながら、それでも男の子は目の前の子をなんとか
してやりたくて・・・

「・・・!はぅっ・・・け、圭一・・・?」
「・・・」

 気がつけば肩膝をつき、背中に手を回して、自分の胸へと抱き寄せていた。
 その角を、泣き顔を、声を隠すようにして。
「こういうときは、気の済むまで泣いた方がすっきりするんだぜ。
 俺が・・・こうしててやるから・・・な?」

 あうあう。それは駄目なのです・・・違うのです。

 ふとした感情が、悔しさをうわまってあふれ出てくる。
 友達・・・としてなら、頭を撫でてくれたり・・・いやそれは角をどうしても意識してしまう
羽入のために、控えてしまったのだろうか。
 ともかく、その行為は・・・

 恋人がしてあげる行為・・・ですよ・・・

 あふれでる涙の意味が、悔し涙から安心して流れ出る安堵の涙へと変わっていくのが、
自分の中でもわかる。
 圭一は選択肢を間違えてしまったのかもしれない。いや、
フラグを立てる・・という意味では決して間違いではないのだが。
 「うぅ・・・あぅぅ・・・ん、ぐすっ・・・」
 泣きながら、角から手を離して、腕を下ろそうとするのだが、脇から背中へと差し込まれた
腕のせいで下におろすことができず・・・
 さすが圭一。策士なのです。あぅ。と、羽入は意を決して圭一の首の方へと両手を回す。
 
 どうみても、恋人同士なのです。

 レナや魅音に対する、ごめんなさい。の気持ちがどんどんあふれてくる・・・が、
圭一の優しさに触れ、勘違いさせられ・・・。
 羽入は自分に、自分の中のレナや魅音に言い訳するように、何千年と村人たちを
見守ってきた記憶の、縁結びの神様の一面としての・・・自分にとって一番都合のいい
記憶を持ってくる。

 恋はサバイバルです。先手必勝なのです。

 思えば、100年余り、いろいろな圭一を見てきた自分が一番、彼のことを知っているのではないか。 先手必勝だというのであれば・・・と、そんな気持ちが羽入の中にわいてくる。
 意志の強さは運命になる。これは皮肉にも、100年もループすることになった原因である
鷹野から学んだことなのだが・・・。
 そんな彼女は強く思う。
 
 僕の100年は貴方達の1年間に負けたりなんてしないのです!

  

 長くなりそうなので一旦区切り。超一般向け何だけど、次からエロイのでやっぱり
アダルトなのですよ。あうあう。
 また上様から反発をくらいそうな、マイナーカップリングなのですが・・・。羽入×圭一。
どうですか?エロゲーの主人公のような超鈍感、圭一のヒロインが神様とか超萌える。
 段落をつけてみました。横書きにはいらないような気もしてるのですが、あればやっぱり
見やすいのかな。

 最後の文はどこぞの2000年に放映されていた主人公の台詞の逆バージョンです。
 私の一年は貴方の〜って感じなのですが、今の俺からしてみれば、やっぱり100年のほうが
重い。と、そう感じてしまいます。だから逆にして羽入の為に使ってみました。
 羽入はきっと恋愛については色々な考え方を持ってると思います。1個の考え方だけでは
縁結びの神様なんて務まらないと、そう思いますから。ようはその気にさせる最適なアドバイス
なんかを、その人その人別にして、してあげることができるんじゃないでしょうかね。彼女は。
 我が子(梨花)を守ってくれるその姿に、カッコよさにキュンキュンきそうなものなのですが 物語中の羽入は、二千年余りの孤独の後に梨花と出会って、寂しさだけを思い出し開放して
しまっている状態で・・・。また孤独になってしまわないように、梨花を絶望させないように、
梨花の心を壊してしまわないように、ひたすらに閉じてしまっていた状態だったから、
その2000年分の強固さを破るためには、やっぱり梨花の生存と最後のかけら。
 これが満たされたときに、力を使い果たしてしまった彼女はどう生きていくのか。なんて
思うと、やっぱり梨花とずっと一緒に居て、最後のかけらで自分の閉じていた感情を
期待、信頼、人と人の喜び、楽しみそういったものを開放していた様を見ると、やっぱり
人として一緒に生きて生きたい。そう思ってるんじゃないですかね。いあまあ
妄想ですけど。


 羽入についてもっと語ろうと思いましたが、これも語りつくせないほどの量なきがしますので
後半が終わってから別で語りたいと思います。まあ、後半書くこと自体がまだ未定なんですが。

 みんなにとっての羽入はどんな感じですか?



「羽入?」
 腕を組みながら、昨日の、さらにその中の昨日まで軽くトリップしてしまっていた羽入が、
その声によって呼び戻される。
「・・・!はうっ」
 疑問の声に反応して、くるっとその方向へ顔を向けると・・・先ほどまで、頭の中で
何度も何度もドキドキさせられてしまったその人の顔が、視界に広がる。
 あぅあぅ。
 思わず照れくさく、恥ずかしくなり、顔をぐっと下へと向けてしまう。
 そんな反応を見た圭一は、すこし怪訝な顔をして
「・・なあ、嫌だったらもう離れちゃってくれてもいいぜ。
 罰ゲームにはもう満足したからさ。」
 それを否定するかのように、圭一の腕に絡ませてある腕を、今度は両手で「がしっ」と
掴み、自分の体へと寄せ付ける。
「ち、違うのです。そうではないのです!」
 圭一の腕に、羽入の体が密着している。その頬、服越しに伝わる二の腕、
それに・・・小さい体ながらも、その存在を大きく主張している胸。そのどれもが柔らかく、
圭一をドキッとさせるには十分すぎるほどであった。
「少し考え事をしていただけなのです。
 それに・・・今日の圭一は僕のご主人様なのです。あぅあぅ。」
 何が「それに」なのだかよくわからないのだが、本人も咄嗟にでてしまった言葉なのだろう。
 意図的ではないドキドキをごまかすように圭一は、自分にとってメイドさんといえば
これだろうという最高のワードを、羽入の台詞から抜き出す。
「お、いいねぇ、ご主人様!なあ、もっかい言ってくれよ!」
 はぅぅ。
 面と向かって、それを言うには少しの抵抗があるが、圭一の輝く瞳と、自分の中にある
その期待にこたえてあげたいという気持ちが、簡単にそれをうわまる。
「ご主人様っ♪・・・なのです。」
 なのです。と取ってつけたのがちょっとした羞恥心の表れなのだろうか。
少し上目遣いで、ロリメイド微乳つきの子にそんなことを言われた、いや、言わせてしまった
圭一は、先ほど催した自身の劣情に拍車をかけてしまうことになる。
「・・・うっ!」
 突然股間がはれ上がってくるのを感じた圭一は急遽、選択を迫られる。
 
 ・・・前屈みになる。いや、駄目だ。腕にしがみついている羽入に動きが
伝わって、目線をそこへ持っていかれちまう。勃起しながら歩いていたことを
皆に知られたら・・・想像するだけでも凹んじまうぜ。
 あえて気にしないってのはどうだ?。突起しきってしまえば、真上に向かうから
割りと気にならないはずだ。でも突起しかかっている今が・・・一番わかりやすくて
やばい。今何とかしないと意味がねぇ!
 ・・・!
 そうか。シャツだけ出せばいいんだ!上から被せてしまえばそれでいい。

 そんな結論を圭一は出す。だがそれは余りにも短絡的過ぎた。
 空いている左手でゴソゴソとシャツを外へと出す。すると・・・羽入の目が圭一の瞳から
動いているその手のへとシフトしてしまった。
 そう、生き物というのは視界で動いているものについ反応してしまうのだ。
 しかも・・・シャツの一番下のボタンが外れていたせいで、突起している膨らみが
モーゼの起こした奇跡のように、シャツを割ってしまうこととなる。
 真っ黒いズボンの膨らみが白いシャツを断ち切ってより目立たせてしまっていた。
(し・・・・しまったああああああ!
 心の中ではそう叫んでいるのだが、顔は硬直したままである。圭一の角度からは羽入の
表情は読み取れず、様子見・・・といったとこだろうか。
 そして、一瞬の沈黙の後、圭一の右腕への圧力が弱まっていくのを感じる。
 出来れば子供らしく 「なんですかこれ?」 的な反応だったら楽だったのだが、どうやら
そうでないらしい。
 どんな罵倒の言葉が飛び出してくるのだろうと、圭一が構えていると・・・空いた羽入の
両手が、圭一の膨らんだ場所の方へと伸びてきた。
 スッと自然に向かってきたので、圭一は一瞬、思春期の男の子らしく妙な誤解を
してしまいそうになる。
「・・ちょっ!」
だが、羽入の伸ばした腕の先は・・・圭一のシャツだった。羽入は少しぎこちない手つきで、
圭一のシャツのボタンを閉めて膨らみを隠してやると、その場所をポンっと軽く叩いて
「くすっ。圭一はエッチなのです。
 ・・・でも、僕でそんなエッチなことになってしまった。
 というのは とてもうれしいことなのですよ♪」
 恥ずかしい自然現象を見られたその相手の表情は、予想外にも余裕の顔であって圭一は戸惑ってしまう。
「え・・あ・・そ、その・・・」
 ただ、普通に茶化してくれたら、仕方ないだろー!と怒鳴って逆切れでもしながら、
ごまかすことはいくらでも出来ただろう。
 右手で頬をガリガリと掻きながら、真っ赤な顔をしてしまった圭一。その掻いている右手を
つかみ下へと体重をかけてやると、羽入は再びガシッとしがみつく。わざと自分の感触を
圭一へと伝わらせるために、強く、触れさせる場所を選んで・・・。羽入はそうして圭一を
何度もドギマギとさせてやる。
 ・・・すべては羽入の咄嗟の思いつきであったのだが。

 こ、ここここれは・・・っ!男の子の○×△が×○して■□△なのです!
 ・・・あうあう。

 ・・・ちらっ・・・・・・・・っっ、きゃーっ!なのですなのです!

 ・・・ハアハアっ
 お、落ち着け、落ち着けなのです、僕。ここで照れたりなんかして少し気まずい空気を
流したくらいじゃあ、この男は何にも気づかずに自己完結しやがってしまうのです。あぅ。
 
 ということで、このオーバー気味なほどの大胆な感情表現・・・と台詞らしい。恋愛に関する
空気が読めない。というのであれば直接言葉で伝えてしまえばいい。ということなのだろう。
 初心な圭一も可愛いのです。なんて思いながら、つかんだ腕を体全体で前へと引っ張ってやる。
「さ、行きましょなのです。あぅ、あぅ。」
 隠れてしまった圭一のそこは、もう気にしなくていいよ。なんて言われたかの様にさらなる
充血を始めてしまう。隠れてしまっていても、蠢いている様子はその布越しからでも
分かってしまうほどで、羽入はそれを確認すると、心の中で少しガッツポーズをして

 脈ありなのです。やったのです。あうあう♪






 えっと、お久しぶりですorz
 書きたいこともやりたいことも溜まりに溜まってますが、年末は休みたがる人が多くて
しわ寄せが全部俺に来てます。あっはっは・・・・。なんか文も割りと適当。。。な感じが。

 これの続きも書きたいし、やよいの3もやりたいし、真美のドMな話も構想が出来上がってるし
スカトロネタも1個・・・ショタ女装もやってみたいってことで脳内でもそもそ考えも出来てきている。
僕の女の子な部分をお兄ちゃんの以下略で犯してくださいっ!って感じのエロゲ脳全開で。
後、古泉×キョン妹もまあ・・・。らきすたももうちょい百合全開で・・・。ああ書きたいことが
おおすぐるっ。
 ・・・・・・ですがっ!1月20日まではあんまり凝ったことが出来そうにないです。終わったら
なんか一日中キーボード打ってそうだけど・・・。

 ちなみにクリスマスはアイマスの12月の仕事巡りに決定しております。 
 カナシクナンテナイヨ。



 楽しい時間なんてものは一瞬。
 ドギマギさせたりさせられたり、青春を謳歌している間に、いつの間にか帰路は終盤
遠めに梨花の家が見える場所まで来てしまっていた。
日はすっかり西へと傾き、寄り添った二人の影は田舎の砂利道の上に大きく尾を
引いている。
「もう、すぐそこだな」
 結局圭一の腫れ物は引くことはなく、無駄にお互い意識をそこへと集中させてしまい
何処となくぎこちない、良く言えばちょっとしたことでドキドキしてしまう、そんな空気のまま
目的地へと到着しまった。
 さて、どうやって少しでも長く圭一と一緒に居ようか。あれやこれやと羽入は脳を
働かせようとする。家の中には梨花と赤坂がまだ居るだろうから気を利かすという口実で
もうちょっとその辺をぶらぶらしてみようか。
 なんてありきたりなことを考えてると不意に・・・
「圭一、たぶん家には・・・

 んっ!・・・・あうぅぅ・・・」

 口の中を今まで感じたことのない、濃厚な重みと生もののような感触と少しの苦味が襲う。

 ・・・はぅぅ・・・っ、梨花っっ!こ、これは・・・あぅあぅ・・・

 距離近いと、まだ味覚だけはリンクしてしまうらしい。
 冷蔵庫の中身を彼女は知っている。その中には甘いものか辛いもの、それに
いつもの赤い飲み物、赤坂をもてなす為に沙都子から必死に学んだ簡単な
料理の材料・・・その中に苦いものなんてない。そんな考察をするまでもなく
なんとなくであるが、口内に広がる苦味の正体に気がついてしまった羽入は、
その苦味がまだ消えてもないのに、梨花の身の起こったであろう事を、状況を推察する。

 これは・・・赤坂がやらしているのですか?いや、あの赤坂に限って・・・

 咄嗟に・・・
 数日前、赤坂が遊びに来ると言うことで舞い上がっている梨花が
どうしよう。と相談してきた時に、自分のいった言葉を思い出す。

「いいですか、梨花はこの間まで生き続けることに必死で、恋愛なんて
 している余裕はありませんでした。
 でも、今は違います。ここは58年の6月を超えたその先の未来、
 普通の女の子として生きることの出来る僕たちの望み続けた未来なのです。
 あの日、運命の日、赤坂に助けられて梨花は恋に落ちてしまいました。
 それは傍から観ても一目でわかるほどです。でも赤坂には妻が居てます。
 これは強敵なのですよ。
 だから梨花、心の中で思い返してください。赤坂にどうして欲しいのか。
 ただ、優しくされたいのか、奥様という存在がいると言うことを承知の上で
 愛されたいのか、赤坂を自分だけのものにしたいのか。
 色々起こりえる障害を、運命を断ち切ってでも、それでも赤坂のことが
 諦められない、好きなんだと思うのであれば、遠慮はしないでがんがん
 行きなさい。梨花。
 恋に先も後もありません。どれくらいその人のことを好きかを
 比べるものでもないのです。今現在にその人が自分に振り向いてくれてるか。
 ただそれだけなのです。梨花は見た目は子供ですが精神年齢はそうではない
 そう僕は思います。
 ・・・子供のまま赤坂に接していては、ただ娘の様に扱われるだけなのですよ。
 それでも良いのであればそのまま、少し恋愛には臆病なままな女の子でいれば
 いいのです。それが嫌だと言うのであれば、自分の本気を赤坂に
 見せておやりなさい」

 はぅぅ、先日、自分の心のうちへ言った理屈とは矛盾してるのです。なんて
思ってしまうが、恋愛の価値観なんて、その人それぞれに違うもので、アドバイスを
するにしても、常に同じ価値観で語ってしまうと、全ての人が上手くいくはずなんてない。
少しでもいいアドバイスをするためには、その人それぞれにあった価値観の内容で
アドバイスするべきなのだろう。実際羽入は村人たちをストーキング・・・よく言えば
見守っていた経験がある。様々な恋愛模様を基にして最も適したことを助言しているのだ。
だから他の人や自分に対して言ったことが矛盾してしまうのは仕方のないことなのだろう。
 大体の予想はついた羽入ではあったが、やっぱりそれでも心配・・・というか
梨花を見守ってきた母として、10歳の女の子が何をしているのという、そういった感情が
沸いてはいる。
 口篭らせ、圭一にしがみ付いたまま立ち止まり、そんな考え事をしてると
心配そうに圭一が
「大丈夫か?羽入」
「は、はい、大丈夫なのです。いきなり口の中に苦味が広がっちゃっただけなのです。」
「昼間に食べたのが歯にでも詰まってたのかよ。ちゃんとご飯の後は歯ぁみがけよ」
 ・・・むうう、ご飯の後ダッシュで下級生たちをつれてお外へ出て行く圭一に
言われたくないのです。あうあう
 ぷぅっと頬を膨らませながらも、やはり梨花のことが心配な羽入は、そのように
反論することよりも、心配の種の方で頭がいっぱいらしい。
 力が弱まってしまった今、オヤシロパワーではどうにもならない。あの家の扉をあけ
中へと飛びこんでいくしか方法はないのだろう。
 すると突然・・・
「・・・ひぁっ・・・あ、あ・・・・ん・・」
 突然、自分の全てが梨花とリンクしてしまうのを感じる。
 真っ先に感じたのは全身への快楽。股下への強い刺激。
「は、羽入!?」
 咄嗟に圭一の腕をつかむ手が強くなり、体全体で圭一の方へもたれてしまう。
((あ、赤坂・・・お上手なのです))
 心の中の声がだぶる。ということは梨花もそう感じている・・ということなのだろうか
梨花の思いがそう思わせたのだろうか。
(赤坂ぁ・・あ、あかさかぁ・・)
 この思いは間違いなく梨花のもの。どうやら無理やり・・・と言うわけではないらしい。
 再び快楽の渦が襲い寄せる。
「け、圭一・・・・」
 潤んだ目で圭一を見る。
 恋愛のれの字にすら超鈍感な圭一には、その真っ赤な顔はただの風邪か熱。
なのだろうが、弱々と下から見上げてくるその表情に一瞬ドキッとしてしまう。
 羽入の方は、この突然の体の疼きをどう沈めればいいのか、わからないでいた。
いや、わかってはいるのだが、理性というやつが、その箇所の疼きの沈め方をどう
処理しようか悩んでいた。と言うべきなのだろうか。
 全身の感覚がリンクしてしまうことは初めてで、力が弱くなってることと関係しているのだろうが
強烈なほどの快感のせいで、上手く思考がまとまらない。精々、太ももをモジモジと
させてやることしか、今の羽入には出来なくて・・・。
 ギリギリまで残っていた意識がそうさせたのだろうか。気をしっかりともって、負けてしまう前に
掴んでいた場所を圭一の腕から手へとかえ、その手を引いて田舎道から外れようとする。
 道から外れると森か田んぼかしかないのが村というものの特長だ。羽入は左右を確認して
森の中へとはいっていく。圭一は不思議そうに、ただその小さな力に引っ張られていくだけ
であった。
 木々の合間をぬって、ほどよく空けた場所。そこまでいけば、道の方からは覗きこみでも
しない限りは見えないだろう。その場所を視界に確認すると、足を速めてその場所へ
急ごうとする。茂みを掻き分けて、抜けた瞬間・・・
「あうっ・・!」
 木の根っこに引っかかってしまい扱けそうになる。拍子に圭一の手を離してしまい、
バランスを取ろうと、地面へと手を突いてしまう。が、急な力が斜め下方向へとかかって
しまった圭一は、見事なまでに地面を転がり、ごろごろと木まで転がった後ぶつかり
仰向けにくたん・・・としてしまった。
「はぅぅ・・・」
 ごめんなさい、といった表情で圭一の方を見る。
 気がつけば、リンクしていた感覚はなくなっていた。梨花との距離が離れたからなのだろうか
意識が他へと移ってしまったからなのだろうか。しかし羽入の体の疼きは取れたわけではない。
羽入は体を起こして圭一の方へと近寄る。
 いてて・・・と、起き上がろうとする圭一の体に羽入はまたがり、手を使って再び圭一の
肩を地面へと倒そうとする。
 不意をつかれた圭一の肩はすんなりその圧力を受け入れて、地面の感触を再び
味わうことになる。
 
 ドサッ

「は、羽入・・・?」
 急にお腹の上に乗ってきた羽入に驚く圭一。跨ってる羽入の女の子の部分は、先ほどの
快感により濡れており、夏用の薄いカッターシャツを貫通してその温度と湿っ気を
圭一の体へと伝わらす。




 
 あ、はい。お久しぶりです。色々と駄目駄目すぎだと思いますけど、ちゃんと生きてますよ!
年末の客質の悪さと忙しさを侮っていました・・・。ストレス溜まったうえで忙しすぎるとかいう
二重苦で、正直原稿が出来上がるとは・・・いや!弱音を吐いてもしょうがない!
 間を空けすぎてどんどん最初思っていた展開とは違う方向に・・・。うーん、自由な時間が
あるときに続き物はするべきですね。でもそんなの関係n(ry
 次の更新はなぞです。原稿が仕上がるか、夜勤が大人しくなってまた暇になるか。でも
あけおめって言いたいなぁ。クリスマスネタも出来なかったし・・・。
当然リンクフリーです。報告無しでも事後報告でも何でもおーけーなのですよっ!
←は仮バナー。でもきっとずっとこれ。